展覧会概要
この数年、SNSをきっかけに東アジアで爆発的な人気を獲得している日本のアーティストたちがいることを、多くの日本人はまだ知りません。彼らとそれを取り巻くアートシーンを本展覧会で初めて「二次元派」と名づけ、日本のアートの現在地、そしてアジアの若者に共通する感性や時代感覚を読み解く試みです。 2020年頃から中国を中心とする東アジアのカルチャーでは、「二次元(二维)」という言葉が喧伝されるようになりました。この「二次元」が意味するものは、日本のゲームやアイドル文化、“可愛い” 価値観、若者のカルチャーやファッションなど、より広い意味での “日本らしさ” の総称です。 ここ数年はSNSのネットワークを通じて、アジアの若手コレクターたちを中心に、二次元的な世界観をもつ日本のアーティストの作品が爆発的な人気を獲得し、今や非常に大きなムーブメントを形成するようになりました。しかし、それらのアーティストたちは日本ではあまり認知されず、いまだ体系的に論じる土俵が確立されていないのが現状です。 約20年に渡り東アジアの現代アートシーンを間近に見続け、現代美術史を研究してきた沓名美和は今日の日本現代美術の変遷を検証し、本展を通して、現在のポップカルチャーに根差した新しい表現者と、彼らを取り巻く文化・現象に焦点をあてます。また、二次元派はアートフェアにも参加します。
主催:二次元派大阪展実行委員会、Study:大阪関西国際芸術祭
協賛:セーニャ・アンド・カンパニー
協力:大阪府立中之島図書館 指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体
※二次元派展の作品販売について
二次元派展 展覧会場の一部作品(会場:中之島図書館)およびアートフェア会場(会場:グランフロント大阪)に展示する作品を、2月公開予定のウェブサイト「ARTLOUGEマーケットプレイス」およびアートフェアにて販売いたします。
ただし、ご購入に際しては、ウェブサイトからのエントリー形式とさせていただきます。詳細については「ARTLOUGEマーケットプレイス」にて発表いたします。
イベント
二次元派アーティストトーク
日時:1/28(土)13:00〜14:00
登壇者:沓名 美和、きゃらあい、下村 悠天、宏美
会場:大阪府立中之島図書館
「二次元派」展を通して考える日本ポップアートの現在地(仮)
日時:2/11(土)13:00〜13:45
登壇者:沓名 美和、松山 しげき、山口 真人
会場:グランフロント大阪 北館B2Fナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
キュレーター
アーティスト
奥田 雄太、大澤 巴瑠、きゃらあい、仲 衿香、BYNAM、宏美(伊丹 小夜、城月、ク渦群、下村 悠天、パルコキノシタ、やとうはるか)、牧田 愛、松山 しげき、山口 真人、山口 歴、Rooo Lou
会場